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お出かけ大好き・ミーコ 40

セルロイド文化の集い・大阪

平成16年11月5日、大阪科学技術センターで、
セルロイド産業文化研究会の
第3回セルロイド文化の集い・2004が開催されました。

会場には、セルロイドにたずさわって来た人、
今もセルロイドにたずさわっている人、
セルロイドが好きな人が50名ほど集まりました。

セルロイド関係物故者に黙祷を捧げた後、
セミナーが始まりました。


最初にミーコがお世話になっている、
アンティークモール銀座社長の
中村みゆきさんの講演がありました。
高円寺の小さな骨董店から、
銀座に日本最大のアンティークモールを
開くまでを身振り手振りを交えて
面白おかしくお話されました。
そして、セルロイドへの想いについて
熱く語られました。


右は、セルロイドの名刺

セルロイドの万年筆が出来るまでの話は、とても面白いです。
万年筆の軸は、熱湯に浸けて柔らかくしたセルロイドの板を、
ろくろのように回転させた円い口金の中に通して、棒を作ります。
それを裁断すると、セルロイド製の万年筆の軸が出来上がります。

セルロイド産業文化研究会技術委員の三木弘司さんが、
セルロイドの靴べらを作る実演をしました。
製造方法はとても簡単です。
熱湯の入ったポットの中にセルイドの板を40秒ほど浸け、
靴べらの型に押し当て、水の入った洗面器で冷やすと完成です。

セミナー終了後の懇親会。
美味しい食事に舌鼓を打ちながら、楽しいおしゃべりの輪が出来ました。
東京ではセルロイド玩具を作っているのは私一人になりましたが、
大阪では櫛・ピックなどの雑貨にセルロイドが使われていて、
まだ細々とセルロイド製品が作られているようです。
左は、セルロイド産業文化研究会会長の甲斐学さん。
甲斐さんは大きな会社の偉い方でしたが、とても気さくな人です。
ヨモノスケ猫を胸に付けてくれたばかりでなく、
ミーコパパに飛び入りでセミナーで話をさせてくれました。
恥ずかしがり屋で上がり症のミーコパパは、
半世紀ぶりにミーコを復活させたきっかけを
しどろもどろに話しました。
  
右は、セルロイドハウス横浜館の館長・岩井薫生さん。
岩井さんは、日本の産業史に大きな足跡を残してきたけれど、
今は忘れ去られようとしているセルロイドを愛おしがられ、
セルロイドに関する資料を、独力で精力的に蒐集され、
来年3月のセルロイドハウス横浜館のオープンに向けて、
日々、活動をされています。