お出かけ大好き☆ミーコ part
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![]() 「ミーコちゃん、遊ぼう」 ウナギ犬がミーコの手を引っぱって、 赤塚不二夫会館へ案内してくれました。 はすぴー記者の赤塚不二夫会館潜入レポ |
![]() ミーコちゃんをお出迎えなのだ |
![]() シェーざんす |
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「プロジェクト・Mって、なあに?」 「それはひみつ、ひみつのアッコちゃん」 「ねえ、お願い、教えて!」 「じゃあ、ミーコちゃんだけに内緒で教えてあげる」 ひみつのアッコちゃんは魔法のコンパクトを取り出して、 「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、雪女になーれ」 と、 呪文を唱えました。 |
ひみつのアッコちゃん 作詞/山元護久、井上ひさし 作曲/小林亜星 そいつの前では女の子 つんとおすまし それはなに それは鏡 鏡の中から ツン ツンツン シンデレラ姫が現われた ツン ツンツン それはだあれ それはひみつ ひみつ ひみつ ひみつのアッコちゃん 朝から晩までまねばかり ひとまねじょうず それはなに それは鏡 鏡の中から エッヘヘ いたずらぼうずがとびだした エッヘヘ それはだあれ それはひみつ ひみつ ひみつ ひみつのアッコちゃん |
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ひみつのアッコちゃんは雪女に変身しました。 「おまえの探しものはお土産コーナーにあるよ」 |
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![]() 意匠 トム・ソーヤー工房 衣装 ひみつの花園 人形 セルロイド・ドリーム |
雪おんな 序文 ・・・「雪おんな」という奇妙な物語は、武蔵の国、西多摩郡、調布村のある百姓が、その土地に伝わる古い言い伝えとして私に語ってくれたもの。この話が日本の書物に既に書き表されているかどうか解らないが、私の心に呼び戻される、あの異常な信仰は日本のほとんどの場所に、いろいろな珍しいかたちとして、きっと存在しているに違いない・・・ 1904年1月20日 日本 東京 L・H 武蔵国のある村に、茂作(もさく)と巳之吉(みのきち)というふたりの樵(きこり)が住んでいた。茂作は老人で、見習いの巳之吉は十八の若者だった。ふたりは毎日村から2,3里はなれた森に仕事に出かけた。その途中には大きな川があり、渡し舟があった。この渡し場には何度も橋がかけられたのだが、大水が出るたびに流されてしまった。 ある寒い夕暮れのこと。茂作と巳之吉は山から帰る途中で、吹雪に見舞われた。ふたりは渡し場までやって来たが、舟は向こう岸につながれていた。とりあえず船頭小屋へと逃げ込んだ。火の気のない小屋だったので、入り口の戸をしっかり閉め、ミノをつけたまま横になった。茂作はすぐに寝ついたが、吹雪のあまりの凄まじさにぶるぶると震えていた巳之吉も、いつとはなしに眠ってしまった。 若者は顔にかかる雪で目を覚ました。閉めておいたはずの小屋の戸が押し開けられている。見ると、小屋の中にひとりのおんながいて、全身白装束だった。おんなは茂作の上にかがみこみ息を吹きかけていた。その息は白く輝く煙のようだった。すると今度は巳之吉の方にも身をかがめてきた。巳之吉はあまりの恐ろしさで声も出なかった。おんなはしばらく巳之吉を見つめていたが、やがてにっこりと笑い、耳元で囁くのだった。 「おまえをこの老人と同じ目にあわせてやろうと思ったのさ・・・でも、おまえは若い・・・かわいい子だね、巳之吉。今回は見逃そう。でも、今夜見たことは誰にも いってはいけないよ。そんなことをしたら、私にはすぐにわかるんだからね。約束したよ。」 おんなはそういい残すと戸口からぬけて行った。巳之吉がはね起きて外を見ると、すでにおんなの姿はなかった。巳之吉は心の中で呟いたのだった。 ・・・風で戸が開いたのだろうか・・・いま、自分はただ夢を見たいるだけで、戸口に射し込む雪明かりを女の姿と見間違えたのか・・・ 巳之吉はふと気づいて、爺さんの姿を探した。驚いたことにすでに茂作爺さんは死んでいるのだった。 明け方には吹雪はやんでいた。船頭が渡し場に戻ってみると、凍え死んだ茂作のそばで、巳之吉が気を失って横たわっていた。すぐに介抱された巳之吉は無事であったものの、爺さんの死はひどく身にこたえた。でもあの晩見た白い幻のことは誰にもいわなかった。 翌年の、冬のある夕暮れのこと。巳之吉は家に帰る途中で、旅姿の娘に出会った。背は高く、なかなか器量良しの娘だった。これから江戸に上り、女中の奉公口を探すのだという。娘の名はお雪といい、両親をなくしたばかりだそうだ。少し話をしただけで、すぐに巳之吉はこの娘に心を奪われてしまった。「おまえさんは、もう結婚の約束をしたひとがいますか」と巳之吉が尋ねると、「そんな方はありません」と笑いながら答えた。すると今度は娘から「あなたにはおかみさんがいらっしゃいますか。それとも、いい交わしたお人でもありますか」と尋ねてきた。「養わねばならぬ母親もいるし、それに私は年が若い。嫁さんのことは考えたこともないよ」と巳之吉は答えた。しばらく歩き続けて村に着く頃には、ふたりの心はすでにひとつになっていた。巳之吉の母親にも気に入られ、江戸には行かずじまい、お雪はとうとう巳之吉の嫁になった。 お雪は姑に愛される申し分のない嫁だった。十人の子を産んでも常に若々しく、村人たちの羨望の的だった。 ある晩のこと。子どもたちが寝静まってから、巳之吉はこんなことをいいだした。 「行灯のもとで縫い物をしているおまえの顔を見ていると、おれが十八の頃に出会った不思議な女のことが思い出されてならないのだ。おまえとそっくりな色の白い女だったなぁ。」 お雪は針先から目を離さずに答えた。 「その方のことを話してくださいな・・・どこでお会いになったの。」 そこで巳之吉は船頭小屋で起きた あのことを話してしまった。 「夢にもうつつにも、おまえと同じような美しい女を見たのはあの時だけなんだ。あの女は人間じゃなかったのさ。怖かったなぁ。おれは夢を見ていたのか。それとも雪おんなを見ていたのか。今でもはっきりしないんだ。」 お雪は立ち上がって、夫に向かって叫んだ。 「それは私。それはこのお雪だったのさ! あの時、約束したはずだよ。他言したらおまえの命はないって。あの子どもたちさえいなければ、おまえをすぐに殺(あや)めるところだが・・・子どもだけは大切に育ててくだされ。少しでもつらい思いをさせたら、この私が許しませんよ・・・。」 そう叫んでいるうちに、お雪の声は風の泣き叫ぶ声のようになった。その姿は溶け、白く煌めく霧となって屋根の棟木へと昇っていき、煙出し穴から消えていってしまった。 ――それっきり二度と再び、お雪の姿を見たものはいません。 (芦田文代/訳・要約) |